【編集後記】人気=受賞か——日本eスポーツアワード2024に審査員として取材班として参加した話

日本国内のeスポーツ界における功績を表彰する年に一度の祭典「日本eスポーツアワード」。第二回となる「日本eスポーツアワード2024」が、2025年1月15日(水)パシフィコ横浜 国立大ホールにて開催された。

ありがたいことに昨年同様、eSports Worldは審査員に選ばれた。去年は審査員と審査委員会という2種類の審査員システムになっていて、去年就任されたのは審査員。構図的には審査員→審査委員会という立ち位置で、審査員の見解を元に最終的に審査委員会の方々がジャッジしたりプレゼンターをしたりという流れだった気がする。ただ、審査員の中にもプレゼンターになっていた人はいたね。

今年はその審査員と審査委員会というのがひとつになった感じ。eSports Worldは私ともうひとりの編集のダブル編集長という形で動いているので、昨年は宮下さんが、今年は私が担当することに。

▲審査員のページ見て、そうそうたるメンバーが名をつられててびびるやつw

なんだか雲の上の存在的な方々にしれっと私が入っていていいのかとも思ったけど、審査員としていろいろ話をすることができたので楽しかった。しかもプレゼンターまで任命いただいて、貴重な体験をすることができたのはうれしかったー。

しかもインタビューをしたことのある3チームのオーナーにそれぞれトロフィーを渡すことができるなんて感慨深い。超緊張したけど感無量でしたわ。

▲左からFENNELオーナー高島さん、REJECTオーナー甲山さん、ZETA DIVISIONオーナー西原さん

審査員としての課題

審査員として特に難しかったのが選定の基準だった。やっぱり日本で活躍している選手に絞るのか、海外でも活躍している選手も含むのかといった部分にブレが生じてしまうのは大きな課題な気がした。

あまり軸が大きくなると「この選手が入っていないのはおかしい」という意見が増えてきちゃうし「人気のタイトルが受賞の基準なの?」っていう疑問がつきものになってしまう。

とはいえ、ひとつのジャンルに複数のタイトルが混在している場合、ある程度人気タイトルの選手にフォーカスが当たってしまうのは仕方ないとも思う。マイナーなタイトルで世界一を取った選手と、メジャーなタイトルで日本一を取った選手となると、話題性があるのは後者になってしまうし、結果ファン投票が集まるもの自ずと後者になってしまうしね。

その辺は審査基準にもなっている「影響力」という部分で左右されてしまうものだと思う。

▲評価基準の例。優れた成績以外にも評価基準が存在する

まあそれでも、今年はウメハラ、ときど、アールという40代プレーヤーの受賞は心に響いたなー。みんなゲーセン世代でしょ。ここまで生き残って活躍し続けられるってものすごい努力だったろうし、ものすごい葛藤もあったんじゃないかな。

そんな彼が次の世代に向けてしっかりと存在を見せられたのはいいことだよね。

まあ、話飛んじゃったけど今年の「日本eスポーツアワード2024」はとても良かったと思う。普段交わらない界隈が集結するっって地味にすごいことだと思うし、こうしてeスポーツのプロ選手が多くの人に注目される機会が毎年あるって、やっぱり選手にとってはモチベーションにもなると思うしね。

年を重ねるごとに「日本eスポーツアワード」の価値も上がっていって、選手の目指すべきところになったらすてきだねー。

私もとても多くの方と交流することができてものすごく有意義な時間を過ごせた。インタビューしたことのある人や、お名前は存じているのだけれどなかなかお話しする機会がなかった人など、名刺交換がてら目を見て話すことができるのはまたとない機会!

▲ということでプレゼンター+メディアパスの2刀流は私だけだったんじゃないか説という貴重な写真を撮っておいた(笑)

個人的には、受賞者は当日にならないと分からない方がワクワクして良かったんじゃないかなーとも思ってる。ただ、先に受賞者が分かっているからこそ集客できるという強みもあるから、その辺は難しいよね。

ノミネートからの当日選抜という第一回の方式を継承しつつ、いい感じでノミネートされた人たちも集まる感じにできたら楽しそう〜。

それはそうとあちこち駆けずり回っていたので名刺入れをなくしてしまった……。座席の下に埋もれてるような気もするんだけどなぁ。中に私の名刺が大量に入っている青海波のデザインの名刺入れを見かけたら、名刺に書いてある連絡先にご一報くださいー😭

こういうおっちょこちょいなところを改善したいのですがーーー。