Elgato製のコンデンサーマイクやUSBインターフェースと組み合わせることで、PC内の音声管理できるオーディオミキサーアプリWave Linkが2.0にアップデート。今まで煩わしかったアプリケーションのチャンネル指定が楽チンになり、さらに強力なノイズ除去機能Voice Focus, powered by ai|cousticsが追加されたりと、かなりの良アプデとなっている。もちろん無料。
そんなWave Link 2.0のアップデート情報を紹介していこう。
チャンネルのアプリケーション指定が簡略化
Wave LinkはSystemやBrowser、Gameというように複数のチャンネルを設定し、その中に対応アプリケーションを指定することで、各アプリケーションのボリュームを管理することができる。
例えばブラウザーでYouTubeのBGMを流しながら、ゲームをする際、YouTubeのボリュームだけを調整したり、配信にはYouTubeの音声を流さなかったりといったミキシングが簡単にできる。一方で、チャンネルに該当のアプリケーションを指定するのが面倒というのがあり、Windowsの音量ミキサーで設定する必要があった。

こういったチャンネル指定がWave Link上で可能になりより直感的になった。これはWave Linkを使ったことある人なら待望のアップデートといえる。

プルダウンにアプリケーションが表示されていない場合は、該当するアプリケーションが起動していないことが原因。特定のゲームを追加したい場合は、そのゲームを起動してからWave Linkで確認しよう。
本当にこのチャンネル指定がめんどくさくて、なんとなく後回しにしていたアプリケーションもあった。今回のアプデでしっかりチャンネルに割り振りしてより快適なゲームライフが楽しめる気がするー。
ちなみにBrowserといったデフォルトの名称も任意のものにリネーム可能。リネームすればWindowsの音声ミキサー側にも反映されるので、自分が管理しやすい名称にしてもいいだろう。
強力なノイズ除去機能Voice Focus, powered by ai|coustics
ビックリするくらいホワイトノイズが除去されるノイズ除去機能Voice Focus, powered by ai|cousticsが追加された。これは接続しているElgato製のマイクで設定可能で、その強度も調整することができる。

エアブロアーを使った状態で音声を収録してみたんだけど、Voice Focus, powered by ai|cousticsにすると隣で轟音を立てているブロアーの音が一切聞こえなくなるのすごすぎる。というか静かすぎてこわい(笑)。
特に設定をせずの撮って出しということもあってVoice Focus, powered by ai|cousticsをオンにすると声がこもった感じになっているけど、これは強度を調整していいあんばいにすればいい感じ。ちなみに、上記のオーディオエフェクト画面にあるRecボタンを押せば、簡易的に音声を録音してその場で違いを確認することができる。上記のノイズ除去など新たなエフェクトを追加した際、即座にその音声を確認できるのはうれしいポイント。まさにかゆいところに手が届く機能だ。
Stream Deckへのエクスポート機能搭載
Wave Linkで設定したチャンネルの情報を多機能ランチャーでおなじみの「Stream Deck」シリーズにエクスポート可能になった。特にダイヤル機能を搭載したStream Deck+にエクスポートすれば、音声管理もラクラク!


ちなみにエクスポート機能を使うにはプラグインを更新する必要があるので、忘れずにマーケットプレイスから更新しておこう。
Wave Link Plugins:
https://marketplace.elgato.com/product/wave-link-1baa435a-c623-406d-b53c-53338c6d95d3
もちろん手動でもStream Deck側に追加できる。その際も、上記で設定したチャンネルの内容をそのまま反映させることができるので、お好みのボタン配置でカスタムしたい人は手動で追加するのもアリ。
という感じでもともと便利だったWave Linkが2.0へとバージョンアップしてさらに使いやすく便利になった良アプデだ。Stream Deckとの連携もより使いやすくなっているので、これを機に配信環境を見直してみてはいかがだろうか。
ちなみに、今ならWave Linkに対応したコンデンサーマイクWAVE:3や、Stream Deck+などElgato製品がセール中なので環境を整えるチャンス。
ちなみに、macOS版はシステム要件がmacOS Sonoma 14.2以降になっている。Sonoma以前のmacOSでは動作しない点に気をつけよう。