【編集後記】囲み取材でくだらない質問をするといいことがあるかも

取材をすると、個別でインタビューができる時もあれば、多くのメディアが集まってインタビュイーに質問をするいわゆる囲み取材でインタビューをすることがある。

私はあまりキャッチボールをすることができない囲み取材が得意ではなく、有効活用することができない。特に、最近はeスポーツのイベントでも他ジャンルのメディアの人が集まることもあり、「私の質問って、今聞いて意味あるのかな」とか「場がしらけないかな」とか余計なことを考えてしまうことも。

先日開催されたとあるeスポーツカフェのオープニングイベントでは、大手新聞社といった多くのメディアが集まっていたこともあり、囲み取材でもいつもとは毛色の違う質問が飛び交っていた。

この施設の売り上げはどれくらいの見込みでやっているのかとか、今後どのような形で出資を募るのかなど、なんともまあ、違う畑の質問はしっかりしているように聞こえるのだ。

そんな中、私は「公式大会とのコラボパブリックビューイングなんかやるとしたら、どんなお得な情報があるのかなぁ」なんて思っていたので、これを質問として聞くべきか聞かないべきか悩んでいた。

迷ったら萎縮するより手を上げよう

結局、最後の質問という順番でこの質問を投げかけることになったんだけど、結果的によかった。一般的に囲み取材では「会社名+氏名」を名乗ってから質問をするんだけど、その名前を聞いて、あとから「あれ、いのかわさんですか?」って声を掛けてくれた人が何人か出てきてくれた!

コロナ禍になってよりオンラインでのやりとりが多かったこともあり、メールでやりとりしたことはあるけど、現場では会ったことがないとか、Zoomで顔合わせしたけど実際になったことはないという人も少なくない。

例えオンラインで顔を知ってたとしても、リアルで合うと「あれ、この人○○さんかな?」なんて不安になることもあるので、囲み取材という多くの人が聞ける環境で名乗るというのは、非常に効果的だった。

おかげさまで、ニコ動時代のゲーマーで、なんとなくTwitterでつながりつつ、気がついたらゲーマーアカウントから仕事のアカウントにシフトしていった人ともリアルで対面することができたり、以前オンライン会議でご一緒したメーカーさんと名刺交換できたりと、自分を知ってもらえる機会がつくれたのはうれしかった。

思わずうれしすぎて一緒に写真撮っちゃったりして、お互い懐かしいハンドルネームを聞いたりして、一瞬ゲーマーの自分に戻れたのも面白い(笑)。

なので、自分の質問がくだらないかもとか、くだらなくないかもとか関係なく、聞きたいことを聞けばいいんです。だって、自分のメディアではほかのメディアの人がくだらないと思ったことでも、載せるべき情報かもしれないんだから。

▲取材でいつもご一緒するライターの岡安さんに、SCARZの友利さん、DetonatioN FocusMeの梅崎さん。みんないい表情してくれるのはうれしいけど、友利さん渋いイケオジになっててビックリ!(笑)

ということで、最近は自分がライターの仕事を辞めてしまった時に、自分がこんな仕事をしていたんだよっていう思い出を残すべく、なるべく一緒に写真を撮ってもらうことにした。

とりあえずいつも楽しく話してくれるZETA DIVISIONの西原さんと撮ったから大満足であったeスポーツアワードの取材でした(笑)。