セイミツさんからCHERRY MXを採用したまったく新しいボタン「Alutimo(アルティモ)」が発売されました。「ついにでたー!」って感じで大反響。キースイッチを採用したことで、今までよりも素早い入力が可能になったのはもちろん、ホットスワップ対応ということで、自前のCHERRY MX互換スイッチに交換できるのも魅力のひとつですね。
ただホットスワップ対応だからといって、気軽にボタンを分解するのはちょっと待って!
闇雲に分解してしまうと細かなパーツを紛失してしまい、まともに動作しなくなってしまうこともあります。ということで、ここではAlutimoのホットスワップのやり方を紹介していきます。
ボタンキャップを外す
まずはボタンキャップを外していきます。2カ所のツメで固定されているので、親指と人差し指で内側にテンションをかけながら押し込むことで外すことができます。
裏側からキースイッチを押し出す
次にボタンを裏返してキースイッチを押し出します。ここが最も注意してほしいポイントで、万全を期すなら机の上で行ってください。手に持った状態で外そうとすると、大事なパーツが飛び出してしまいます。
キースイッチを押し出すには、別売の押し出しピンがあると簡単です。もし押し出しピンを購入してない場合は、購入してから挑戦するか、ラジオペンチの先端や、つま楊子の裏側を使うといいでしょう、
正直いって結構硬いです。特にキースイッチが外れる反動でファストン端子に接触して指をケガする可能性もあるので、頻繁にホットスワップしたいのであればおとなしく押し出しピンを買っておきましょう。
キースイッチが外れると、高確率で金属パーツも外れます。磁石ではくっつかないので、なくしてしまわないよう小さなお皿の上などで保管しておきましょう。
中キャップとパッキンを外す
キースイッチについている中キャップとパッキンを外します。こちらは難しいこともなく、手で簡単に外すことができるでしょう。
キースイッチを交換する
あとはお好みのキースイッチに交換して元に戻します。なお、Alutimoに対応しているスイッチは3ピン構造の軸のみです。5ピンには対応していないので5ピンの軸を無理矢理押し込まないよう気をつけてください。
また必要に応じてパッキンを追加したり、外したりして高さを調整します。キースイッチのアクチエーションポイントには同じスイッチでも個体差があるようで、こればっかりは自力で調整するしかない部分ですが、まずはパッキンなしで動作するのか試してから厚みを増やしていくというやり方がおすすめです。
また、キースイッチをはめ込む際、金属パーツの戻し方も覚えておきましょう。正しい向きに入れていなくても動作しますが、誤作動の原因にもなります。
このように、ホットスワップをする際、金属パーツがなくなる可能性が高く、間違っても大会の会場のような外でやるのは避けましょう。金属パーツをなくさないように補強したい場合は、次のテープModがおすすめです。
テープModで金属パーツを補強するのもアリ
何度もホットスワップを試したいという人や、アケコンにボタンをつけたままホットスワップしたいなど、金属パーツをなくしてしまう可能性がある人は、テープModで金属パーツを補強しましょう。
今回は、テープの貼る位置をわかりやすくするために色つきのマスキングテープを使用していますが、実際にはもう少し薄手なテープを使うといいです。
ちなみにアケコンにボタンをつけたままキースイッチを外したい場合、先述したやり方よりもキートップ引き抜き工具を使うと楽です。
ちなみに、この方法でもテープModをしていないと金属パーツが飛び出す可能性があり、場合によってはボタンの隙間からアケコン内部の亜空間に消えてしまうことも想定されます。しっかりとテープModをしておくことをおすすめします。
まとめ
Alutimoはセイミツさんの技術が詰まった日本製のキースイッチ対応ボタンです。ホットスワップをするとなると、ちょっと技術が必要になるので、「買ったら速攻スイッチを交換するぜー!」って人が金属パーツをなくしてしまわないよう、こちらの記事が参考になれば幸いです。